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不思議コラム    〜東三河エネルギー研鑽会の日常 番外編〜

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(43)ふるべ ゆらゆらと ふるべ

 

 

野口整体に「活元運動」というのがあります。

 

「活元運動」とは、意識しないままに動く身体の運動で、身体が「快」という方向にいつのまにか方向つけられて動く自発的な運動です。

 

呼吸法を使って活元運動を導き出すと、だんだんと身体がユラユラと揺れてくるのです。身体を動きたいままに任せてユラユラ、グルグルと動かすのですが、揺れてくる場所は腰の辺りであったり、首だったりと色々です。自律神経を整えるといわれるこの運動、結構気持ちがいいのです。

 

この「活元運動」は野口整体の健康法として有名ですが、これと同じような修行法が神道にもあるようです。

 

古い神社として知られている石上神宮は、奈良県天理市の「布留(ふる)町」という場所にあり、布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)、布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)が祀られています。

 

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石上神宮には「石上鎮魂法」という霊法が古代から伝わっています。これは死者をも甦らせるほどの霊力を秘めたものだという言い伝えもあるようで、自己の霊、あるいは憑依した霊が発動して身体の一部、または全部を震わす術だそうです。この中に「布瑠部 由良由良止布瑠部(ふるべ ゆらゆらとふるべ)」という言葉がありますが、「布瑠部」は“震え”のことのようです。

 

この震えというと、野口晴哉も師事したらしいといわれる、霊学講座の松本道別が「霊動」を体感するきっかけとなったのが、小菅刑務所の中で寒さのあまりに胴震いしていた時だったなんて話を思い出しますが(^_^;)、リコネクティブヒーリングでもこれと似た反応が起きるのです。

 

リコネクティブヒーリングは、リコネクティブ周波数と言われる宇宙のエネルギーのようなものと繋がるのですが、その時にまぶたがピクピクする、眼球が動く、手足が動くまたは大きく動き出す、胸郭が上下するなどの筋不随意運動、リコネではレジスターと呼ばれる反応が起きる人がいます。

 

古神道の霊法、活元運動、リコネクティブヒーリングはそれぞれの年代や時代背景、洋の東西も違っていますが、共通点が『震え(動く)』にあると思いました。

 

この「震え」に関しては、民俗学者の折口信夫(おりぐちしのぶ)も、古代の人々は精霊(スピリット)などを常世から招きいれ、それらが「大地を踏み鳴らし大地を揺るがす=震える」、そこからエネルギーを貰っていたのではと研究していました。それは冬至の時期などによく行われ、「冬」という言葉は「震え(ふるる)」から来ているとも言われています。冬篭りをして招きいれた精霊の震えをパワーにするのが古代人の過ごし方だったと言われ、これが古いお祭りに残されているようです(なまはげとか各地にある鬼のお祭りなど)。

 

今回はレジスターとか震えというキーワードでスピリチュアルを考えてみましたが、揺れたり震えたりするというのは人間にとってスピリチュアルとの重要な接点でもあるのではないかと思いました。

 

さて、ここまでは真面目にかたく語ってしまいましたが、活元運動をやっていて「これは貧乏ゆすりに似てるかも?」なんて思っちゃいました^^; 止めようと思えばいつでも止められるけど、なぜか気持ちがいいような気がして、「止めたくないような、止めなきゃいけないような、いつでも止められるような・・・、ああ〜〜〜v」って、そんな感じに思いました。

 

貧乏ゆすりは、テスト勉強や読書などで、頭を集中的に使っている時に出やすいように思いますが、これって頭のストレスを解消しているのかも?寝返りの激しい動作もストレスや疲れを解消しているというし。震えたり揺れたりという体の反応は、身体にたまったストレスやマイナスな想念を心身の外に出させる行為なのかもしれませんね。

 

 

東三河エネルギー研鑽会の日常 2007713日ブログ記事より>

 

 

 

 

 

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