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不思議コラム    〜東三河エネルギー研鑽会の日常 番外編〜

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(9)恐山とイタコのテープ

 

 

青森県にある恐山。

 

私コブメロは、もう何十年も前の話になりますが、中学2年生の夏休みに父の実家(青森県むつ市)へ家族で里帰りをした時に立ち寄りました。

 

私たちの住む愛知県から青森は遠く、滅多に里帰りが出来ないこともあり、この時は何日間か滞在し、名所巡りにあちこち出掛けました。その名所巡りの中のひとつが恐山でした。

 

しかし、怖がりの私は恐山に行くのがイヤでたまりませんでした。

 

恐山に行く途中の山道の水の沸いている場所などで、何枚か写真を撮ったりもしたのですが、後で現像した写真を見ると、写真の色が滲んでいたり、歪んだようなボケ方をしていたりで、写真が変になっておりました( ̄▽ ̄;)

 

恐山に到着してからも、恐怖の先入観で、どこを見ていても気持ち悪くて、とにかく早く帰りたい一心でした。

 

しかし、親戚の家に帰ってからも、両親や叔父叔母たちがまだ恐山の話をしています。おまけに叔母たちは34年前になくなった祖母を“いたこ”に呼び出してもらい、その様子を録音したカセットテープがあると言うのです。そして、いたこに呼び出された祖母は「あんなに辛いことはなかった(胃がんが苦しかった)」と話していたというではないですか。でもって、また余計なことに、そのテープを両親や叔母たちは興味深げに聞いているのです。私は「うわっ、なんちゅーことだ」と聞かないように逃げていました。

 

そして、里帰りを済ませ、自宅へ帰って数日後。叔母からお土産がたくさん入った荷物が届きました。ところが、またまた余計なことにあのカセットテープも入っているではないですか!!

 

そのカセットテープは、今度は母方の祖母や叔母が面白がって聞きに来ました。またオババどもは、とんでもない事をやってくれるもんだと、私は自室へ避難。布団をかぶってわずかでも聞こえてこないように防御していました。

その後、一通り聞き終わったカセットテープは本棚にポツンと置かれたまま。普段目にするところに置かれた状態が気になりつつもどうするわけでもなく、そのまま数ヶ月が過ぎました。

 

そして、冬休みのこと。TVで放送していた「禁じられた遊び」と言う映画を見終わり、寝ることにしました。映画が白黒で、内容が戦争のことだったので、何となく怖いような気持ち悪いような印象を覚えつつ眠りにつきました。

 

すると、突然、頭の中でドンドン、ジャラジャラ音がしてきました。だんだんと眠りから覚め、意識がハッキリしてきたのですが、体が動きません。しかし、太鼓を叩く音や数珠をジャラジャラさせる音は鳴り響いています。苦しそうな声も混ざっています。本棚のような映像も見えます。

 

「身体が動かない!声も出ない!」ともがく中、瞬間的に「あっ、あのテープ」と分かりました(一度も聞いたことがないから内容は全く知らないのですが)。

 

「どうしよう、どうしよう!」と焦って身体を動かそうとすると、ますますキツく締まってきます。隣の部屋に寝ている母を起こそうと思っても声は全く出せません

 

何かお経のようなものを唱えるといいのかなっと思い、焦りながら考えて出てきたのはなぜか「アーメン」(*_*) 本当は「南無阿弥陀仏」を言いたかったのですが、なぜか「アーメン」しか出てこなかったのです。これはたぶん、禁じられた遊びを見たせいかも・・・。

 

そうこうするうちに、太鼓や数珠の音が止んできて、体が動くように。やっと開放されました。しかし、しばらくは怖くて目が開けられません。恐る恐る目を開けて、灯りをつけ、時計を見たら午前2時過ぎ。丑三つ時です。そして、母を起こし、母に一通りなだめられ、涙でグチャグチャになりながら寝入ってしまいました。

 

母は起床してすぐに、歩いて数分のところにある母の実家のお寺にテープを持って、夕べのことを話し行きました。住職の叔父(母の弟)からは、「こういうものを面白がって録音なんてするもんじゃないプンプン」と叱られたそうです。そして、「供養してもらうように頼んできたからね」と朝ごはんを食べている私に話しました。

 

「私はこんなテープがいつまでもここに放置してあるのはいいのかなって思ってたんだよ。お母さんたちは面白がっていたけどさ、私しゃ気持ち悪かったんだから!」とコブメロ怒るimg_1021801_22095419_3

 

その後は太鼓の音も数珠の音も声も出てきません。が、このことがあって以来、私には金縛りのクセついてしまったようで、頻繁に金縛りに合うようになってしまいました。

 

夜中に金縛りになる時は決まって午前2時から3時の間で、最初はかなり怖かったですが、夏休みのある日に、お寺で昼寝をしていてなったことになぜか呆れてしまい、それ以来は慣れっこみたいになってしまいました。

 

金縛りに合いやすい人はお寺やお墓のような場所には近づかない方がいいと書いてある本があったのですが、「私は学校が終わったら、毎日お寺に帰らなきゃいかんのに、お墓に近づくなって言われてもなぁ。どうしようもないじゃん」とある種の開き直りです。

 

さて、このテープの金縛りの件については、いたこに呼び出された祖母がテープを放置しておかずに、なんらかの始末をして欲しいとお願いに来たのではと思うのです。で、そのテープのことを一番気にしていた私に伝えるのが一番手っ取り早いと思ったのではないでしょうか。

当時の私は恐山について、ただただ怖いと思うだけでしたが、気やエネルギーを研鑽している今、恐山に行ったらどう感じるのかな?どんな波動があるのかな?と逆に興味深く思います。機会があったらまた訪れたいと思っています。

 

東三河エネルギー研鑽会の日常 2006825日ブログ記事より>

 

 

 

 

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