(13)ミノチャン
私コブメロがコンビニでアルバイトをしていた時の話で、宇宙友の会と同時期に起きた出来事です。バイト仲間には霊感少年もいたりして、この頃は変わったことがチョコチョコ起きていて、何かと面白い日々でありました(^^)
さて、そのコンビニには、ほとんど毎日母娘の二人連れが来ていました。
この母娘はとても風変わりで、毎日自転車で二人乗りをしてあちこちのコンビニや弁当屋を巡っているらしく、自転車のカゴには、そこらじゅうで集めた割り箸とコンビニの袋や容器がぎっしり積んでありました。
母親は50代くらいで、バサバサの髪の毛をひっつめにして後ろで一つに縛り、毎日の自転車での日焼けのせいか肌は黒光りしており、体形は痩せて頬骨が出ていて、まるでインディアンのオッカサンような風貌です。
一方、娘は丸々と太っていて、小柄で、年は18歳前後に見え、一年中どてらを着て、母親がこぐ自転車の後ろにまたがっていました。毎日自転車の後ろにまたがるためか、ジーンズもどきのズボンの内股は擦り切れボロボロ。
この二人連れ、母親の態度はデカくてガサツですが、娘は大体ニコニコしていました。そして、おでん一つとかガム一個などといった、ちょっとした物しか買わないのですが、そのついでに箸や容器が欲しいと言い、たくさん持っていきました(コンビニにとってはちょっとこれは迷惑)。
悪さをするわけではないのですが、来られるとやはりどうしても異様な感じがあるので、バイトのおばさんたちと「あの人たち変だよね」「また来たよ」「早く帰らんかねぇ」などと話をしていましたが、相手を刺激しないように接客はごくごく普通にしていました。
ある日、いつものようにこの母娘がやってきて買い物をしました。この日は私がレジで接客をしたのですが、「ありがとうございました」と娘にお釣りを渡すと、突然、私の手を握ったのです。
「へっ?」と思いながらもすぐに手を離すだろうと思っていたのですが、握ったまま離そうとしないのです。
「え〜!?ちょっと何?」と思い、娘の顔を見ると目がイッテいるのです。口元にうっすら笑みを浮かべ、遮光器土偶のような目でトランス状態になっており、身体が小刻みに震え、固まっているようでした。
すると、娘の隣に来た母親が笑いながら、「あ〜、こりゃ、ミノちゃんが来とるわ〜」と言うのです。私が唖然としながら「えっ?」と言うと、母親は「ミノちゃん、ミノちゃんだわ」と言って、娘の手を私から離し、肩を抱いて店を出ようとしました。「は〜、良かった」と思った瞬間、遮光器土偶の目をした娘はお釣りと一緒に渡したレシートを私の頭にぶつけて、店を出ていたのです。
ムキッ〜、私しゃ、何にもしてないのに?失礼な(―”―;)
バイトのおばさんは、以前この娘がとんでもなく難しい楽譜をコピーしているのを見たと言っていて、ピアノに精通しているという噂もあるようでした。
遠くから見ている分には面白い二人なのですが、何でこんな風変わりになってしまったのでしょうかねぇ?何で箸とコンビニの袋を集めているのでしょうか?ミノちゃんって何者?
どうもあのトランス状態から推察すると、ミノちゃんという何者かが降りてきているように思えます。この娘はどうも何かに憑依されやすい体質のように思われます。
最近では、何かの存在が見える、聞こえるなどということを求める人が多いようですね。しかし、元々こういった体質を持っている人はかえって苦しんでいて、奇異な行動をとらざるを得なくなっている人もいるのでしょう。某霊能者も自分の体質に悩んでいたと本で書いてますが、見えるとか、聞こえるとかはあまり求めない方が賢明だと思います。
しかしながら、あの娘に降りてきたミノちゃんとは、どんな存在なんだろう?何をあの娘にやらせようとしていたのだろう?
割り箸と容器、コンビニの袋を集めさせる宇宙存在ってなんでしょうね ?
<東三河エネルギー研鑽会の日常 2006年11月7日ブログ記事より>
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