(19)レイキの実践
かつて、2ヶ月に一回、レイキ交流会を開催していました(現在は休止中)。その時、参加者の方から、「今まで体験してきたレイキとはまた違った味わいで、こんな風にポピュラーに使えるものとは思いませんでした」との感想をいただいたことがあります。
前々から、もっとレイキを役立ててもらえる方法はないものかと考えていた私たちには、とても参考になるご意見で、また、世の中レイキの伝授を受けた人は大勢いても、使い方や活用の仕方で悩んでいる方は、いまだに多いんだろうなとも感じる次第です。
と言うことで、レイキの実践についてのお話です。
一般的なレイキの使い方は、アファーメーションをして、自分がレイキを流す筒になって、相手に手を当てて流す・・・、という形が多いと思います。そして、「レイキには修行もいらず、伝授を受けたその日から使えます。その日からあなたもヒーラーです」とのふれ込みで(ウソではないのですが)、その気になって家族や友人にやってみたという方も多いと思います。
しかし、いざやってみると、
「いつまで流せばいいの?」
「どのくらいの時間手を当てていればいいの?」
「相手を思い、一生懸命に気持ちをこめて手を当てるのかしら?」
「手が熱くなることがいいことなのか?」
など、判断に迷う点が多いのではないでしょうか?
でもって、「その日から使える、修行もいらないって言われたけど、何だかイマイチ実感がない・・・」と思っている方もいるかもしれません。
また、レイキが終わった後、相手に「どうだった?」と尋ねた時に、「良かったです」とか「身体が楽になりました」といったような良い反応を示してくれれば、「ちゃんと自分はレイキが使えているんだ〜 」と実感もできますが、反対に「う〜ん・・・?別に」とか「何も感じなかった」と言われてしまった場合には、「自分のレイキは失敗だったのか? 」とか「流れていないのか? 」などと不安になることもあるのではないでしょうか?
「相手のことを一生懸命思いながら手を当てたのにどうして?」
「アファーメーションが悪かったの?」
「もっと時間をかけなくてはいけないのかしら?」
「手が熱くならないからダメなのか?」
「手の当て方が悪いのか?」
などなど、こんなことも考えてしまうかもしれませんね(>_<)
たぶん、こういった質問に対して、ティーチャーさんの多くは、
「レイキは相手が必要としているところに自動的に流れて、相手が満たされれば自動的に止まります」
「その時の感覚は人それぞれなので、自分の感覚を探してください。人によっては至福感を味わうこともあります」
といったような答えをされるのではないかと思います。
でもね、これじゃあまりにも感覚的すぎて、よく分からない人(苦手な人)もいるでしょうし、受けてもらった人にも伝わり難いのではないでしょうか?
最近のエネルギー療法やヒーリングでは、エネルギーを使ったことが誰にでもわかる指標というものも存在していて、エネルギーを使う前に、動態検査、触診などをキチッとやり、エネルギーを使った後の相手の動きの変化、筋肉の硬さ、椎骨などの変化を確認するとか、Oリングやそれに近い検査で確認を取るやり方もあります。また、リコネクティブヒーリングでは相手のレジスター反応が、クラニアルヒーリングでは相手の後頭部から脳脊髄液の微妙な波動が手に伝わってくることが一つの判断材料となります。
これらの指標は、どれも、「どうだった?変わった?良かった?」と相手側にお伺いを立てるのではなく、エネルギーを使う側自らが確証をとれるということです。
レイキは大正時代に創始されたもので、当時のレイキの様子はよく分からない点があります。レイキの使い手になると、身体の響きが分かり、悪い所にスッと手が行くと言われるので、レイキの指標というと究極これなのかもしれませんが、こんなレベルに至るのは並大抵ではありません。レイキを使った者自らが、それも感覚的なものではなく、誰が見ても分かる形で判断できる指標や手がかりが欲しいところです。
そんなこんなで、レイキを修得しても、「上手く使えない」とか「手ごたえが分からないから使わなくなってしまった」とか「全然役に立たないから使ってない」などと言われる方が多いのかもしれないなと思うのです。
このようなことを踏まえて、レイキ交流会では簡単な検査法を入れながら、レイキをもっと実践的に使えるような形をご紹介していました。また、当院でのレイキ伝授ではこんな点や時と場合によっては不思議コラムにあるような内容も交えながらレクチャーしている次第です。
レイキを使った後の変化をお互いが分かり合えることは、レイキを使った側にとっても、嬉しいこと、楽しいことであり、受けてもらった側にとっても、変化を目の当たりに感じることができるのは嬉しいことだと思うのです。また、こういったことを重ねていくことでレイキを使う上での自信にもつながってくると思います。
そして、誰にでも分かる形で検査をしながら使っていくことと、レイキを使った時の自分の感覚がプラスされていけば尚いいと思います。
また、エネルギーに対する身体的レスポンスを高めることも重要だとも言われています。ヒーリングでは手を使うことが主となることが多くなりますが、手で感じる感覚だけではなく、身体のあらゆる部分で響きを感じることも自分の能力を高めていく上では必要なようです。
とはいえ、感覚的なことは(妄想も含めて)個人差があまりに大きいので、経験を重ね、結果と感覚を照らし合わせながら高めていけたらよいのではないでしょうか。感覚的なことがゆえに妄想扱いされないよう、いかに客観的にとらえ現実に落とし込むか、そんなことも考えつつ。
レイキ交流会に参加された方が「ポピュラーな使い方をしている」と言われたことに、私たちはとても嬉しく思いました。「ポピュラー=一般的」と言う意味で、まさに私たちが目指していることです。
エネルギー系ヒーリングでは、神秘主義的、精神世界的面に重きをおく傾向にあるようで、「気持ちが良くなり癒されました」「至福の時を過ごせました」「光を見ました」などのつかみどころのあるような、ないような感想を聞くことが多いように思います。確かに精神的な面で安定することや神秘体験をきっかけに何かが変わる人もいるかもしれませんが、これではあまりにも雲をつかむような気もします。逆にこういう感覚(光が見えるとか)が無いから私はダメなんだとか、ヒーリングとはそういうものだと思われてしまうのも心外です。
私たちの考えるレイキの使い方については、「何じゃこりゃ?」と思われるかも方もいるかもしれませんが(レイキボックスもね)、ただ闇雲に手を当てて、「○○さんの○○が治りました」とお祈りしてレイキを流すだけじゃなくて、もっと手ごたえのある使い方、現実的に役立つ使い方、想像力のある使い方がいいじゃん!って思います 
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