(38)超能力かトリックか
セロやピーター・マービンなどのマジック番組が前々から人気となっていますが、超能力系やパワースポットなどといった番組もちょくちょく放送されているように思います。「やりすぎコージー」という番組では何回か特集もされています。
そんな中、今年(2010年)のお正月番組、1月4日20:00〜、TBS系列で「超能力スペシャル2010 今夜奇跡が?世界最強超能力者×最新脳科学 ナゾ解明プロジェクト」という番組が放送されました。
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。もちろん、私たちもみましたよ。
ある会場にお客さんを集めて放送するといった、ライブ会場形式の番組となっていました。会場にお越しのお客さんも一緒になって透視実験などをやったりして、思わずドキドキしながらテレビを見てしまった、なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この番組の中で、売れない?お笑い芸人たちを集めて、超能力開発合宿と銘打った透視訓練がありましたね。
訓練のやり方は、紙コップの底にマークを書いて、その上から同じ紙コップをかぶせてマークが見えないようにしたものを1つ用意します。そして、同じように何も書いてない紙コップを2つ重ねたものを5〜6個用意して、その中にマークの書いてある紙コップを混ぜて、どこにマークを書いた紙コップがあるのか、全く分からない状態にして透視をするといったものでした。
最初は「分からない、難しい〜」と言いながらも、何人かの芸人たちがどんどん成功率を上げていく。しかし、何度やってもどうしても出来ない、当たらないと失敗続きの女芸人がいました。
その彼女が、秋山氏の助言をきっかけに、どんどん成功させていき、驚くことに10発10中という快挙にでました。思わず「おお〜」と叫びたくなるような、ちょっと感動的な内容になっていました。
そして、最後は、合宿参加者全員で、500個の紙コップの中にある、たった一つのマーク入りの紙コップを透視させるという、なんとも壮大な透視大会となりました。11時間以上にも及ぶ透視の最後、8個だけ残った紙コップの中から、先ほどの失敗続きだった女芸人が見事に当てる・・・。涙した人もいるんじゃないですか?
さて、ここからは、感動で流した涙が干上がるようなお話です。すみませんね〜(^_^;)
番組を見ていた我々は「ここまで当てるのって、絶対変だ」「絶対に何かタネがあるはずだよ」と、あれこれと考えてみたのです。
まず、疑わなくてはいけないことは、テレビであるということ。
テレビはエンターテイメントということで考えたら、面白おかしく、また、不思議がらせる、怖がらせるような演出は必ずされているということです。また、どんな仕掛けでもやろうと思えば(画像処理でさえも)出来るってことですね。最近では、耳の穴に隠せられるような超小型の高性能マイクがあるんだとか。
まあ、今回の透視については、これらの方法はさておきとしても、何かがあるだろうということで、元手品部のドグオ氏は「最後にやった500個の透視というのは、最初はマーク入りの紙コップは入っていないだろう。紙コップが残り少なくなった時点で、仕込みとしての役目を与えられた参加者の誰かが、マーク入りのコップを置いた。怪しいのは、最後から3番目くらいの人間。そして、最後、8個になった紙コップを、女芸人が当てた・・・」と、こんな推理をしてみました。
「でもさ、女芸人はなんで当てれるのかねぇ?」というコブメロの質問には、
「むむむ〜、何かあるはずだけど、う〜、分からん・・・」と唸るドグオ氏。
そして、「あのHPにきっと謎解きが出るはずだから・・・」と、いつも超常現象などの謎解きをしてくれるHPの情報に頼ることにしました。
数日後、ふふふ〜、出ました。期待通りに、この紙コップ透視の謎を解き明かしてくれました
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透視実験の検証
はい、簡単に言ってしまうと、光の透過性が微妙に変わるという、物理的現象でした〜(*^_^*)はぁ〜、スッキリ〜
失敗続きだった女芸人は、最初、紙コップの裏側に文字を書いていましたが、秋山氏の助言をきっかけに、グルグルの渦巻きにマークを変えると、バッチバチに当たるようになりました。透過性が微妙に変わるということに気がついたのでしょうね。助言というのはマークの面積を大きくするというだったのかしらん?
文字に比べたら、グルグル渦巻きの方が黒い部分が増えるというのは誰にでも分かることですね。また、もう一人の透視高確率者の小林アナという女性芸人は、黒塗りのハートマークをデカデカと書いてましたね。
さてさて、モノは試しということで、我々もやってみました。マークは黒塗りのハートです。
ふふふ、面白いほどに分かります。マークの書いてある紙コップの底の色味が微妙に違うんですよ。何回やっても当てられます。分かりにくいなぁと思う時には、コップの位置を変えて底の色味を比べてみると、見えてきます。
「見えてくる」って女芸人も言ってましたもんね。
このテレビを見て、一生懸命に訓練をしている人がいたとしら、この記事は大変申し訳ない情報になってしまいますが、最近のマジックのテクニックを見ても分かるように、ホントに魔法や超能力かと思えるようなことをトリックを使ってやってしまうんですよね。
とはいえ、その反面、全く解明が不可能な超常現象や不思議な現象もあったりもするので、我々エネ研としてはこの点を常に冷静に観察していきたいと思うのでありまふ

そんな折、常連さんが施術に訪れました。施術が終わって、ドグオ氏が「面白いことやってみよう」と、この紙コップ透視を教えてあげました。この常連さんも「へえ〜、分かる、分かる。色の違いが分かるね。子供にやったらウケそうだ〜」と喜んでいました。で、調子に乗った寧人氏は、手品部時代に覚えたという「指にかぶせたキャップが消えるマジック」も披露
チャラララララ〜♪チャラララララ〜ラ〜♪
「うわっ!スゴイ!ビックリした」と、これにも常連さん大喜び
全く・・・、何やってんだか・・・
<東三河エネルギー研鑽会の日常 2010年1月18日ブログ記事より>
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