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(1)邪気抜き
邪気抜きという手法があります。
邪気と聞くと、人の怨念とか生霊とかを想像する人が多いかもしれませんが、これは、身体に溜まったマイナスの気のことです。これを外に放出することで、身体の痛みなどを楽にすることができるのです。疲れなどもマイナスの気の現れです。
この邪気抜きを得意とする治療家の友人T氏。以前、コブメロがその治療を受けた時のお話です。
軽く身体全体をほぐして、一通りの施術が終わると、動作や痛みの具合などを確認。そして、「まだ気になるところはあるか？」と友人が聞くので、「背中が張る感じが残っている」と答えると、「じゃあ、もう一度うつ伏せになって」とのことで、もう一度ベッドにうつ伏せになりました。
すると、友人が何かをやっている様子が伝わってきました。軽く指先が背中に触れているようなのですが、何をしているのかはうつ伏せになっているので全く分かりません。ただだた、「何だろ〜？？？何してるんだ〜？？？」と興味津々な思いを抱きながら、背中を友人に預けていました。
そうこうするうちに、突然、私の背中の内部というか、背中の筋肉の奥深いところがムズムズと動いたのです。
軽く触れているだけなのに、背中の内部が動いたことにビックリで、「押したり揉んだりしなくても、こんな風に身体は変化するんだ」と思いました。
そして、終了し、起き上り動作の確認をすると、あら、体が軽いじゃありませんか！背骨の奥にこびり付いたような背中の張りもなくなっていました。友人は「邪気を抜くと楽になるからね。凄いたくさんの邪気が出たよ。かなりたまっていたね」と言いました。
この時が邪気抜きの最初の体験でした。
そして、２度目の邪気抜きの体験は、左肩に違和感があり、動きがあまり良くない腕が、邪気を抜くとどれくらい変化するのかを試してもらいました。
私の肩の両側に軽く指を添えて、邪気抜きを開始すると、何かが奥に突き刺さってくるのを感じました。友人は全く力を入れてないのです。それなのに、ブスブスっと肩の深部に穴をあけられたように何かが突き刺さってきたのです。
「うわっ、ブスッて来た！」と騒いでいると、今度は肩から何かがドワドワ〜っと抜けていくのが分かるのです。「凄い！出ていくのが分かるよ！」と言うと、友人も「出てくるのが分かるよ。凄いね」と言いながら、私の肩から出ている邪気を吸い込まないように顔を背けていました。ちなみに友人は、「邪気は都市ガスの臭いがする」と言ってました。
「ガス臭くてすみません・・・」ってな感じですが ・・・
さて、5分くらいやったでしょうか、邪気抜きをしてもらった後は、肩が凄く軽くなっていました。少しだけ痛みが残っていましたが、腕もスルスル回るようになりました。その後も快適な状態を維持していました。
邪気抜きとは、施術者が邪気という概念にフォーカスすることで、そこに意識が集まり、邪気が実体化し、臭いだけでなく、視覚化することもあるようです。
その実体化したものを、イメージで穴をあけ放出させるという極めて簡単な行為ですが、邪気をありありと実体化させなければならないという点が難しいですね。
私たちも友人からこの邪気抜きの印とマントラを教えてもらいましたが、彼ほど邪気に対してリアリティーが持てないので、実践で使うことがなかなかできません。
何ごとも見たり聞いたりしただけで、すぐ使えると豪語する人がいますが、理屈が分かっただけでは使えません。技というのは、繰り返し反復し、それがやがて量から質へと転換しなければ身につくものではないのです。
私たちは、邪気という見えない存在がまだつかめてないのですが、筋肉の硬結や温度感による不調箇所という明らかに実体としてとらえられる場所に対しては、この邪気抜きを使ってみることがあります。友人ほどの使い手ではありませんが、筋肉が緩む手ごたえや変化は実感しています。
＜東三河エネルギー研鑽会の日常 2009年2月17日ﾌﾞﾛｸﾞ記事より＞
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